インビザラインの治療期間は症例の種類や歯並びの状態によって大きく異なりますが、平均的には6か月から2年程度が一般的な目安とされています。
インビザラインは透明なマウスピース型の矯正装置を段階的に交換しながら歯を動かしていく方法で従来のワイヤー矯正に比べて目立たず、快適に過ごせる点が大きな特徴です。
しかしその治療期間は患者一人ひとりの口腔内の状況や矯正の目的に応じて柔軟に設計されるため、必ずしも一律ではありません。
たとえば前歯の軽度な歯列不正を改善する場合には半年程度で完了することもありますが、上下顎のかみ合わせのズレを伴うような複雑な症例では2年以上の期間を要するケースも存在します。
マウスピースの装着時間が1日20時間以上とされている中で装着時間が短かったり、途中で装着を忘れる日が多い場合には計画よりも治療期間が延びてしまうこともあります。
歯科医との定期的な診察と治療計画の見直しが、インビザライン治療の成功には欠かせません。
期間の目安を正しく理解することで患者自身も継続的なモチベーションを保ちやすくなり、結果的に治療の質とスピードが向上します。