歯周病は歯を支える歯ぐきや骨などの組織に慢性的な炎症を起こす疾患であり、症状が進行すると歯の動揺や歯ぐきからの出血口臭といった典型的なトラブルが現れます。
しかし中には「顔が腫れる」という、一見すると歯周病とは無関係に思える症状が現れることもあります。
実際には歯周病が重度にまで進行すると、感染が歯ぐきの奥深くや顎の骨にまで及び膿がたまりそれが皮膚の表面にまで波及して顔が腫れるケースがあるのです。
顔が腫れる場合その原因が歯周病であることに気づかず、内科や皮膚科を受診してしまう人もいますが口腔内の炎症が引き金となっている可能性を常に考慮する必要があります。
特に頬やあごのあたりが急激に腫れたり押すと痛みを感じたりするようであれば、歯周病による膿瘍や骨膜炎の可能性が高く早急な歯科受診が必要です。
顔が腫れるような状態はすでに歯周病がかなり進行しているサインであるため、抗生物質や排膿処置などの緊急対応が求められることもあります。
放置すると炎症がさらに広がり全身に感染が及ぶリスクすらあるため、安易な自己判断は危険です。