歯周病と貧血の関係とは?見逃しがちな体のサインに注意

歯ぐきの腫れや出血といった症状で知られる歯周病は単なる口腔内のトラブルにとどまらず、全身の健康に影響を及ぼす疾患で近年注目を集めています。

中でも見落とされがちなのが、「貧血」との関係です。

貧血とは体内の赤血球やヘモグロビンが不足することで酸素が十分に運ばれず、疲れやすさや息切れめまいなどを引き起こす状態ですが実は歯周病の影響によってこの状態が悪化することがあるのです。

歯周病が進行すると慢性的な炎症が体内で続き、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が増加します。

これが骨髄での赤血球の産生を妨げたり鉄の利用効率を低下させたりすることで、鉄欠乏性貧血や慢性炎症性貧血を引き起こす要因となります。

歯ぐきからの出血が続くとわずかながらでも慢性的な鉄分の損失が生じ、それが貧血の原因になることもあるのです。

貧血の状態が続くと歯ぐきや口内の粘膜への酸素供給が不足し、細菌への抵抗力が弱まり歯周病が悪化するという悪循環に陥るリスクもあります。

つまり歯周病と貧血は互いに影響を与え合う関係にあり、どちらか一方の治療だけでは根本的な改善が難しい場合があるということです。

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